映画『ミザリー』のホラー評価・恐怖度合い

作品情報

視聴者の評価・感想

人間の中にきっとある狂気性をメインに描く異色のホラー作品

ハンドルネーム

のっそり(30代・男)

評価点

★★★★★★★★(8点)

類似作品

エクソシスト

感想

幽霊、ゾンビといった視覚的に明らかに怖いという物ではなく、緻密なドラマ性の中で生きている人間が持っている確かな恐怖をメインの売りにした点が新鮮でした。まるっきりのファンタジーではなく人間の中にある狂気に恐怖した点でリアル性があり、より一層ゾクッとしました。人間の持つファン心理が歪み過ぎた結果起きた怖い事件を扱ったもので、現代日本でも決して他人事ではない要素がふんだんに含まれていると思います。作家を捕まえて自分の都合のよい世界を描きだすよう仕組む狂人のキャラクターの出方の全てが怖かったです。自分の領分を犯すものがあれば殺すことも安易にやってのける異常さにも恐怖しました。犯人の心理の根っこには創作物語への純粋な愛があり、それが歪な形で言動に出ることになります。説得性があるといえばある点でも不気味な作品でした。

ホラーすぎる館と女性からの脱走劇

ハンドルネーム

さかなのあたま(40代・女)

評価点

★★★★★★★★(8点)

類似作品

エスター

感想

謎の女性に監禁されてしまった小説家が主人公、という設定からして怖い映画です。相手は中年のごく普通の女性と思いきや、がっつり頭がおかしいときたものですから、余計に主人公と観客が追い詰められます。そして主人公を絶対に逃さないと心に決めた女性は、主人公の両脚をばっつりと斧で…というシーンがホラーファンのトラウマを呼びました。コマーシャルでもかなりこのシーンは痛々しかったです。主人公は果たしてこの恐怖の館と狂った女性から逃れられるのか、必死に追いかけてつい見てしまいます。ありふれた中年女性と思いきや、突如態度が豹変し怒り狂うという行動の読めない女性に介護されるというのも、非常に恐ろしいところです。いつ豹変するかわからないジリジリとした怖さを感じました。もちろんこれは監禁する側を演じたキャシー・ベイツの賜物だと思います。ホラーの名作です。

ヒトコワの代表作

ハンドルネーム

ないと(30代・女)

評価点

★★★★★★★★(8点)

類似作品

エスター

感想

幽霊も殺人鬼も出てこないが、スリラー度はとっても高いです。30年以上前の作品でありながら、そのストーリーに一切の古さは無く、今見ても十分に楽しめる名作です。始めからフルスロットルで怖がらせるのでは、徐々に加速していく恐怖。今作でアカデミー賞主演女優賞を受賞しただけあり、キャシー・ベイツの狂気に満ちた演技は素晴らしいです。私は、この映画が持つクラシックかつゴシックな雰囲気が大好きです。怖いのは勿論ですが、どこか儚げで美しい作りの作品になっています。それは原作がスティーヴン・キングだからの様な気がします。スティーヴン・キングの作品といえば、ITやシャイニング、ミストなどがあります。どの作品もホラーでありながら、美しいのでこれを機に他の作品も視聴する事をお勧めします。

愛情が暴走していくとホラーになることを実感できる作品

ハンドルネーム

たける(20代・男)

評価点

★★★★★★★★(8点)

類似作品

・RUN/ラン

感想

この作品の怖いところは、もしかしたら現実世界でも起こりうる可能性があるということです。出てくるのは作家の男と過激なファンの中年女性・アニーであり、見た目は普通の人にしか見えません。しかしアニーはいわゆるサイコパスというやつで、自分の欲求を満たすためなら相手を監禁したり、足を破壊することも平気でやってしまいます。この辺りは幽霊やモンスターでは出せない恐ろしさではないかと思いました。監禁された作家がアニーの隙を見ながら脱出をしようのするのですが、この辺りの緊張感は半端じゃなくて冷や汗をかきながら見ていました。アニーを演じるキャシーベイツの演技力もお見事で、本当にこういう異常者がいるのではないかと思わされました。

人間の表と裏側をじっくり表現した異色なサスペンスホラー

ハンドルネーム

どらのこ(40代・男)

評価点

★★★★★★★(7点)

類似作品

激突!(補足:全く関係のない人を執拗に狙う犯人像がよく似ているため)

感想

現実に監禁事件が日々起こっているのですがこれもその類をホラー映画にしたのではと思います。監禁対象が有名作家の男性というところが事件を大きくみせていますが普通の人が攫われたりして行方不明なことってアメリカだけじゃなくどこでもあることです。この作品のホラーな部分って犯人の精神性だと思うのです。優しい部分と狂気の部分、自分のこだわりを相手に強要しているという意識がなく良いことをしていると本気で思っている節がある部分です。人間って結構無自覚に周りに自分を押し付けることがあります。なにか意見が合わないとき自分が正しいと感じているのでそれを拒絶されるとイライラする感覚を覚えるのです。それが原因で口論や喧嘩が発生するか、又は落ち着いて相手のことも考えるとかそれぞれ人によって対応が違ってきます。何が言いたいかというとミザリーの悪者役の人みたいなのは普通に周りにいるかもしれなくて自分もそんなところが少しはあるかもということです。映画というより本当にあった事件の全貌を再現した映像という感じです。怖いというより多かれ少なかれ自分もああなってはいけないという見本みたいな犯人でした。犯人が極端すぎるという意見もあるかもしれませんが実際いると思いますやっていることは同じな人は。自分自身を見つめてちょっとホッとはしましたが。自分は頑固ですがまだ大丈夫って。